2015年06月14日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #ヒラメ #セシウム137 #生物動力学 #生態学的半減期 #気仙沼 #銚子

No.事項
1arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3Abstractから論文の概要を紹介します。

TITLEBRIEF
Radiocesium biokinetics in olive flounder inhabiting the Fukushima accident-affected Pacific coastal waters of eastern Japan. 本論文は「福島第一原子力発電所事故の影響を受けた東日本の太平洋沿岸水域に生息するヒラメ中の放射性セシウムの生物動力学」に関する論文です。著者らは「福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)は沿岸水域を汚染し、その後東日本の太平洋沿岸地域の海洋生物相に移行した」と背景を説明されて、「商業的価値を持ちかつ食魚性捕食者であるヒラメ中の放射性セシウムの生物動力学のメカニズムを明らかにするため、セシウム137の生物動力学を動的生体コンパートメントモデルを使ってシミュレートし、利用可能なモニタリングデータの測定放射能濃度との整合を確認」、「シミュレートした放射能レベルを観測結果にフィットさせることにより、東日本の太平洋沿岸- 福島第一原子力発電所から北170kmに位置する気仙沼から南190kmに位置する銚子まで -の海水中のセシウム137濃度を再構築」、「シミュレーション結果はそれぞれの調査サイトに生息し原子力事故直後からそれらの周辺環境の中で放射性セシウムを蓄積している付着生物- 大型藻類やムール貝 -の放射性セシウム測定レベルにより確認」、「生体内の放射性セシウムの生物動力学を明らかにするため、再構築した海水中のセシウム137濃度を利用して、ヒラメとその主たるプランクトン食性餌魚- カタクチイワシ、イカナゴ、シラス -のセシウム137レベルをシミュレートして観測結果と比較」されています。その結果、「プランクトン食物連鎖における魚の最大放射性セシウム濃度の決定因子は汚染段階被ばくでの初期放射性セシウム濃度である可能性が高い」、「加えて、シミュレートしたヒラメの消化管内容物中のセシウム137濃度は福島第一原子力発電所から30km内で採集されたヒラメの胃内容物中の測定セシウム137濃度により確認された」等を報告され、「得られた知見はヒラメの餌生物中のセシウム137レベルの減衰は放射性セシウム低減化の第1決定因子であり、ヒラメの生態学的半減期は140日から160日である、ことを示唆している」と結論されています。
AUTHOR(S)
Tateda Y, Tsumune D, Tsubono T, Aono T, Kanda J, Ishimaru T.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26065930
EnglishJapaneseReference
olive flounder ヒラメ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A9%E3%83%A1
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/