2015年06月12日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #スクレーパープレート #深度分布 #重量緩衝深度 #双曲線正割関数 #移流拡散モデル #下方移行率 #カーマ率

No.事項
1arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3Abstractから論文の概要を紹介します。

TITLEBRIEF
Depth profiles of radioactive cesium in soil using a scraper plate over a wide area surrounding the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant, Japan. 本論文は「スクレーパープレートを利用した福島第一原子力発電所周辺の広範囲な土壌中の放射性セシウムの深度分布」に関する論文です。著者らは「福島第一原子力発電所事故の際、環境中に放射性セシウムが放出され土壌に沈着した」、「汚染土壌中の放射性セシウムの深度分布は放射線防護と除染作業のみならず地学と放射線生態学にとっても有用な情報となる」と背景を説明されて、「2011年12月から2012年12月にかけて3回、福島第一原子力発電所から半径100km以内の84または85地点でスクレーパープレートを使った土壌サンプリング」を行い、その結果、「得られた放射性セシウム深度分布の殆どで、放射能濃度を重量深度の関数- 指数または双曲線正割関数 -にフィットさせることが可能であった」、「それら関数を利用して以下の3つのパラメーターが推定される(i)重量緩衝深度β(g/cm^2)、(ii)実効重量緩衝深度βeff(g/cm^2)-  地表1m地点での同一空気カーマ率を導く等価指数関数の緩衝重量深度 -、(iii)1/10 depth L1/10(cm)- インベントリの90%が含まれる深度 -」、「2012年12月の- 双曲線正割関数によるものを含む -平均β値は2011年12月のそれより1.29倍高い」、「事実、いくつかのサイトの深度分布は指数分布から経時とともに逸脱していることが確認された」、「それら結果は土壌中における放射性セシウムの段階的な下方移行を示唆する」、「2012年12月のL1/10値は集約して福島第一原子力発電所周辺の地図上に落とし込み、平均L1/10値は3.01cmであった」、「殆どのサイト(71地点)で放射性セシウムは地表5cm以内に滞留していることが確認された」、「双曲線正割関数は下方移行率V(kg/m^2/y)の推測にも有効であった」、「2012年12月(n=25)におけるV値は移流拡散モデルを用いたアプローチによるものと十分に一致していた」、「殆どすべての数値は1.7(kg/m^2/y)から9.6(kg/m^2/y)の範囲にあった」等を報告されています。
AUTHOR(S)
Matsuda N, Mikami S, Shimoura S, Takahashi J, Nakano M, Shimada K, Uno K, Hagiwara S, Saito K.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25454197
EnglishJapaneseReference
scraper plate スクレーパープレート http://www.tukahara-ss.co.jp/products/seisaku.html
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/