2015年05月27日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #遠距離 #長崎 #大気流跡線 #セシウム #農作物 #アメリカ海洋大気庁 #国立環境研究所地球環境研究センター

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEBRIEF
Measures against Radiation Exposure Due to Large-Scale Nuclear Accident in Distant Place. 本論文は「遠距離で発生した大規模原子力事故による放射線被ばくの対策」に関する論文です。著者らは「将来、遠距離で原子力事故が発生した場合の放射線被ばくによる健康被害、および福島第一原子力発電所事故を原因とする、長崎の大気中放射性物質の分析に関する様々な知見の調査」を目的として、「2011年3月から2013年3月にかけて、長崎の大気エアロゾル中の放射性物質濃度をゲルマニウム半導体検出器により計測」、「内部被ばく線量はICRP Publication 72に基づいて算出」、「大気流跡線はアメリカ海洋大気庁と国立環境研究所地球環境研究センターのシステムを利用」されています。その結果として「セシウム134とセシウム137は繰り返し確認された」、「大気流跡線分析の結果、セシウム134とセシウム137は2011年3月から4月にかけて福島第一原子力発電所から直接移行してきた」、「しかしながら同期間後は-セシウム134とセシウム137が検出されているときでも-直接的な大気流跡線は殆ど確認されなかった」、「ほぼすべてのサンプルについて減衰補正後(基準日は2011年3月)のセシウム134/セシウム137放射能比はほぼ一致していた」、「このことは検出されたセシウム134とセシウム137は主として2011年3月の福島第一原子力発電事故由来であることを強く示唆する」、「単位体積当たりのセシウム134とセシウム137濃度は極めて低く、吸入摂取による内部被ばくの健康被害は無視できると考えられるが、比放射能は比較的高い」等を報告されており、「将来原子力事故が発生した場合、重大な放射能汚染を引き起こす可能性があり、原子力事故現場から1000km以上の農作物に被ばく対策が求められる可能性がある」と結論されています。
AUTHOR(S)
Yuan J1, Sera K, Takatsuji T.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25994347
トラジェクトリ(流跡線)計算 http://db.cger.nies.go.jp/metex/trajectory.jp.html
EnglishJapaneseReference
Air trajectories 大気流跡線 http://www.nies.go.jp/event/sympo/2007/poster/pdf/presentation_4.pdf
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/