2015年05月18日 学術論文の紹介-02 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #セシウム #ストロンチウム #食品 #イノシシ #水道水 #摂取制限

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Analysis of Japanese radionuclide monitoring data of food before and after the Fukushima nuclear accident. Merz S, Shozugawa K, Steinhauser G. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25621976 本論文は「福島第一原子力発電所事故前後の日本の食品中の放射線核種監視データの分析」に関する論文です。著者らは「2011年3月11日の福島第一原子力発電所事故後、日本政府は食の安全を確保するために前例のない食品監視キャンペーンを開始した」と背景を説明され、「膨大なデータセットの一部、特に食品中の放射性セシウム汚染について原子力事故発生年からのデータを分析」して、「キャンペーン開始後すぐに野菜中の放射能濃度がピークに達したがすぐに減衰した。それゆえ2011年の初夏までに数サンプルのみが規制値を超えた」、「その後、キノコと乾燥食品により再び数種が規制値を超過する結果となった」、「特に福島県外の食肉の監視開始が遅れた」、「準備期間後、食肉(牛肉)の汚染レベルは2011年7月までにピークに達した」、「汚染レベルはその後すぐに減衰したが、主に放射性セシウムの蓄積が知られているイノシシ肉を原因として2011年9月に再びピークを迎えた」、「水道水は殆ど汚染されておらず、2011年4月1日までに水道水の規制は解除された」(※福島県ウェブサイトによると『飯舘村を除き、乳児による水道水の摂取制限解除』。 http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/25-7.html , http://www.pref.fukushima.lg.jp/img/portal/pdf/pdf_25-4_1.pdf  )、「事故前の福島県の食品中のセシウム137とストロンチウム90のレベル(大気圏核実験由来による)は通常0.5Bq/kgより低かった、ゆえに肉はセシウム137がより高く、野菜農産物はストロンチウム90がより高い結果となった」等を報告されています。そして、「バックグラウンドの放射性ストロンチウムと放射性セシウムの相関は、ストロンチウム90/セシウム137放射能比が経時的増加してセシウム137濃度の10%をストロンチウム90の最大放射能とする福島第一原子力発電所事故後の規制の前提は崩れる可能性があること、を示唆している」として、「現在の日本の食品方針はそのことを考慮すべきであり、現在の規制は間もなく日本の食品中のストロンチウム90量を過小評価する結果となる」と提言されています。
EnglishJapaneseReference
Iitate, Fukushima 飯館村 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E8%88%98%E6%9D%91
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/