2015年05月15日 学術論文の紹介-03 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #津波 #アメリカ #公衆衛生 #戦略的国家備蓄資材 #ヨウ化カリウム #健康被害

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
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A public health perspective on the U.S. response to the Fukushima radiological emergency. Whitcomb RC Jr, Ansari AJ, Buzzell JJ, McCurley MC, Miller CW, Smith JM, Evans DL. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25627948 本論文は「福島第一原子力発電事故に対する米国の公衆衛生の観点」に関する論文です。「2011年3月11日、北日本(※論文中'northern Japan')は始めに東部沿岸沖で発生したマグニチュード9.0の地震災害に、そして続いて発生した津波災害に襲われた」、「2つの災害により福島第一原子力発電所では放射線核種放出の原因となる事態が次々に発生した」、「日本からの放射性物質はその後米国を含む世界中に拡散された」、「米国に降下した放射性物質のレベルは健康被害を引き起こすほどではなかったが、環境中にそれら物質が存在することは公衆衛生の専門家の対応が必要となるのに充分であった」と背景を説明され、「米国のいくつかの準備課題は想定の範囲内であったが新たに確認された課題があることを対応時の出来事は明らかにした」としてそれら課題中のいくつかを列記されています。(1)放射能汚染にさらされる可能性のある人々の監視に関する、放射線医学の専門家を含む、能力が限られており、大規模放射線事故時に適切な対応が取れない、(2)放射性物質に被ばくされた人々を拘束するための公衆衛生機関がない、(3)放射線緊急事態に対応するための公衆衛生と医療能力が限られている、(4)公衆衛生対応を強化するために、放射線緊急事態に関する公衆衛生コミュニケーションには改善の余地がある、(5)被ばく基準と防護対応に統一がとれていない、(6)放射線緊急事態下の監視データへのアクセスが限られている、(7)大規模放射線緊急事態に公衆衛生上必要となるヨウ化カリウムの急激な要求増加に戦略的国家備蓄資材は現状答えられない、そして「公衆衛生の専門家は今回の経験を公衆衛生の備えを高めるために活用することができる」と提言されています。
EnglishJapaneseReference
Strategic National Stockpile 戦略的国家備蓄資材 http://en.wikipedia.org/wiki/Strategic_National_Stockpile
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/