2015年05月14日 学術論文の紹介-02 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #げっ歯類 #ICRP #Reference rat #アカネズミ #ヒメネズミ #ハタネズミ #セシウム134 #セシウム137 #生物学的半減期

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Estimation of absorbed radiation dose rates in wild rodents inhabiting a site severely contaminated by the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant accident. Kubota Y, Takahashi H, Watanabe Y, Fuma S, Kawaguchi I, Aoki M, Kubota M, Furuhata Y, Shigemura Y, Yamada F, Ishikawa T, Obara S, Yoshida S. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25666988 本論文は「福島第一原子力発電所事故により重汚染された地域に生息する野生のげっ歯類中の吸収線量率の推定」に関する論文です。著者らは「主としてアカネズミを、その他のげっ歯類として、例えばヒメネズミ、ハタネズミ等をサンプル地域で捕獲」されて「ERICAアセスメントツールを利用して落葉枝と土壌サンプル中の放射性セシウム134とセシウム137の放射能濃度からげっ歯類の外部被ばくを計算」されています。なお計測に当たっては「げっ歯類の腹部に埋め込んだガラス線量計で直接計測した線量率は無限平面の放射線源のそれとほぼ同様」と前提されています。その結果「得られた知見はERICAアセスメントツールが林床に生息する小動物の外部線量率の推定に有用であることを示唆しているが推定線量率の標準偏差は大きい」、「それはサンプル落葉枝と土壌中の放射性核種の不均一分布を示唆している可能性がある」、「捕獲時に計測したげっ歯類の全身放射能濃度の最大値と最小値には50倍の差が見られた」、「捕獲後のげっ歯類の残存放射性核種は経時とともに指数関数的に減少した」、「回帰式から捕獲後の放射性セシウムの半減期は3.31日」、「捕獲時、最低放射能濃度は肺に確認され、最高値である筋肉と骨の混合の半分であった」、「平均内部吸収線量率は平均外部吸収線量率より小さかった(全吸収線量率の10%未満)」、「事故後3年を経過しても、サンプル地域に生息する野生のげっ歯類の平均全吸収線量率は約52μGy/h(1.2mGy/d)と推定される」、「この線量率は国際放射線防護委員会(ICRP)が提案する"Reference rat"のレベル、0.1から1mGy/dを超えている」等を報告されています。
Reference rat:J. VALENTIN.『Environmental Protection: the Concept and Use of Reference Animals and Plants』中の該当箇所
- http://www.icrp.org/docs/RAP_Report%28C1to8%29draft_Dec2007a.pdf#page=91
EnglishJapaneseReference
Apodemus speciosus アカネズミ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/