2015年05月06日 学術論文の紹介-02 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #フィンランド #セシウム134 #セシウム137 #実効半減期 #凝集移行係数 #トナカイ #オオカミ #地衣類

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Transfer factors and effective half-lives of 134Cs and 137Cs in different environmental sample types obtained from Northern Finland: case Fukushima accident. Koivurova M, Leppänen AP, Kallio A. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25935505 本論文は「フィンランド北部で採集された様々な環境試料中のセシウム134とセシウム137の移行係数と実効半減期」に関する論文です。「フィンランド北部で福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウム降下物が1Bq/m^2のオーダーで確認された」、「その降下物は土壌、水、動植物相に移行した」として「高純度ゲルマニウム半導体検出器を使用して、生物相の様々なサンプル中の福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウム降下物を観測」、「2011年から2013年にかけてトナカイの肉、液果類、魚、地衣類そしてオオカミ等、フィンランド北部の様々な環境試料を採集」されて、著者らはその定量結果を報告されています。「観測されたセシウム134濃度は0.1Bq/kgから数Bq/kgの範囲にあった」、「福島第一原子力発電所事故由来の放射性降下物に関する既知のセシウム134/セシウム137同位体比を利用すると、同事故によりセシウム137濃度は、試料のタイプによって、0.06%から6.9%の範囲で増加した」等を報告され、さらに「セシウム134とセシウム137の凝集移行係数と実効半減期を測定し、チェルノブイリ原子力発電所事故由来の放射性降下物から計算された先行研究の既知の数値と比較」された結果、「本研究による凝集移行係数と実効半減期は先行研究との矛盾はない」ことも報告されており、「実効半減期はサンプルのタイプに因り、セシウム134では0.91年から2.1年、セシウム137の推定実効半減期は1.6から19年の間」、「興味深いことに地表地衣類の実効半減期が最も長く、サルオガセのそれは最も短かった」、「動物相の中ではオオカミの肉が最も凝集移行係数が高く、1.0m^2/kgから2.2m^2/kgの間、植物相ではサルオガセが最も高く、1.9m^2/kgから3.5m^2/kgの範囲にあった」と報告されています。
EnglishJapaneseReference
Germanium detector ゲルマニウム半導体検出器 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93%E6%A4%9C%E5%87%BA%E5%99%A8#.E3.82.B2.E3.83.AB.E3.83.9E.E3.83.8B.E3.82.A6.E3.83.A0.E5.8D.8A.E5.B0.8E.E4.BD.93.E6.A4.9C.E5.87.BA.E5.99.A8
Lichen 地衣類 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E8%A1%A3%E9%A1%9E
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/