2015年05月04日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Dose rate estimation of the Tohoku hynobiid salamander, Hynobius lichenatus, in Fukushima. Fuma S, Ihara S, Kawaguchi I, Ishikawa T, Watanabe Y, Kubota Y, Sato Y, Takahashi H, Aono T, Ishii N, Soeda H, Matsui K, Une Y, Minamiya Y, Yoshida S. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25765872 本論文は「福島県のトウホクサンショウウオの線量率の推定」に関する論文です。「福島第一原子力発電所事故による、避難地域を含む、福島県内のトウホクサンショウウオの放射線リスク評価」について報告されており、「2011年4月末から2013年4月にトウホクサンショウウオの卵塊、越冬幼生そして陸生成体、併せて落葉枝や土壌、水、堆積物等の環境媒体を採集して、セシウム134とセシウム137の放射能濃度(kBq/kg,dry or wet)を測定」されて「それらデータからトウホクサンショウウオの外部及び内部吸収線量率をERICA アセスメントツールを利用して計算」そして「ガラス線量計を用いてin-situ測定手法により外部線量率も計測」された結果、 「それらの差(外部線量率)は1/2から2倍であった」ことを報告されています。また「最も汚染されていたトウホクサンショウウオの生息地である阿武隈山脈の北部では、成体と越冬幼生それぞれの全線量率最高値は50および15μGy/hであった」、「ガンマ線照射実験では490μGy/hまでトウホクサンショウウオの成長と生存に影響が見られなかった、よって福島県の最も汚染された生息地においても成長と生存に影響はないと考えられる」、「しかしながら、成体への推定最高線量率は様々な機関やプログラムが提案する両生類保護のための線量ガイダンスである4から400μGy/hを超えているため、エンドポイントへの影響があるか否かを確認するために成体トウホクサンショウウオのさらなる研究が必要である」、「比較的低い汚染程度の福島県中通りの地点では2012年春の成体トウホクサンショウウオへの線量率は0.2μGy/h、同じく2012年春における、共に低汚染地域の福島県中通りと会津の地点での越冬幼生への推定線量率はそれぞれ1および0.2μGy/h」と報告されています。そして「それら結果は、それらの地域でトウホクサンショウウオが放射能汚染の影響を受けるリスクは低い事を示唆しているが、しかし確実なリスク評価のためには線量率推定のさらなる研究が必要である」と結論されています。
EnglishJapaneseReference
tohoku hynobiid salamander トウホクサンショウウオ http://ugawalab.miyakyo-u.ac.jp/f4/Reptiles_Amphibians/010.htm
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/