2015年05月03日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、"BRIEF"欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Radiocesium leaching from contaminated litter in forest streams. Sakai M, Gomi T, Naito RS, Negishi JN, Sasaki M, Toda H, Nunokawa M, Murase K. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25791899 本論文は「森林渓流中における汚染された落葉枝由来の放射性セシウムの溶出」に関する論文です。「落葉枝は福島第一原子力発電所事故由来の多量の放射性セシウムを森林から渓流へと放出しており、それが日本の森林に悪影響を与えている」、「水面下の落葉落枝は初期溶出そしてその後の分解を通して渓流の様々な生命体の貴重な食糧源となっている」、「落葉枝の溶出は、カリウムと同様に、放射性セシウムを分離するが、放射性セシウムの溶出とその動態についての先行研究は少ない」ことを研究背景として、「放射性セシウムとカリウムの溶出そしてガラスビーズ、ケイ砂やバーミキュライト等鉱物への放射性セシウムの吸着」を分析されています。「鉱物の種類は落葉落枝からの放射性セシウム溶出に影響しなかったこと、しかし1日、7日そして30日間湿潤状態においた落葉落枝内の放射性セシウム濃度はそれぞれ×0.71,×0.66そして×0.56に低減したこと(対してカリウムは×0.17,×0.11そして×0.09)」、「水中に鉱物相が存在しない場合、溶出した放射性セシウムは溶解した状態で留まり、それに対して存在する場合はそれら鉱物に吸着されたこと」、「特に放射性セシウムのバーミキュライトへの吸着効率は他のミネラルの2から3桁高い数値をを示したこと」等を報告されており、「放射性セシウムの様々な形態が生態系に移行できる以上、得られた知見は渓流の生態系における放射性セシウムの動態への理解を向上させる」と結論されています。
EnglishJapaneseReference
vermiculite バーミキュライト http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88
arXiv - http://arxiv.org/
PubMed - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN - http://www.ssrn.com/en/