2015年04月28日 学術論文の紹介-03 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #川内村 #個人線量 #避難住民

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Measurement of individual doses of radiation by personal dosimeter is important for the return of residents from evacuation order areas after nuclear disaster. Orita M, Hayashida N, Taira Y, Fukushima Y, Ide J, Endo Y, Kudo T, Yamashita S, Takamura N. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25806523 本論文は「福島第一原子力発電所事故後、避難住民帰還のための個人線量評価の有効性を確認するため、川内村(一部は福島第一原子力発電所から半径20km内に位置している)の避難指示区域に一時的に滞在されている住民の個人線量計により測定した線量を評価」された論文です。「個人線量と空間(周辺)線量率から推定した外部放射線量および各個人住居周辺の土壌の放射性核種濃度から推定した線量を比較」された結果、「個人線量は住居出入り口正面の空間線量率と有意に正の相関があった(相関係数0.90、p値<0.01)、そして裏庭および付近の原っぱではそれぞれ相関係数が0.41、0.80であった(ともにp値<0.01)」こと、「住居周辺の裏庭と原っぱの最大積算空間線量はそれぞれ6.38ミリシーベルト/年と9.27ミリシーベルト/年であった」こと、「最大積算個人線量は3.28ミリシーベルト/年、中央値、および最小線量はそれぞれ1.35ミリシーベルト/年、0.71ミリシーベルト/年であった」こと他等を報告されており、また「個人線量は裏庭および原っぱの外部実効線量とそれぞれ相関係数0.38、0.36(ともにp値<0.01)の関係にあったが玄関正面の外部実効線量とは有意な相関が見られなかった(相関係数0.01)」ことも報告されています。さらに「個人線量は川内村の避難指示区域においても低いレベルであり、外部実効線量レベルは人口放射性核種の崩壊と汚染土壌の除染により低減し続けている」ことを結論されており、「福島第一原子力発電所事故後、避難住民が郷里に帰還するには個人線量、内部被曝線量の長期的なフォローアップ、環境モニタリング、インフラの再構築が求められる」と提言されています。
EnglishJapaneseReference
evacuation order areas 避難指示区域 http://www.kantei.go.jp/saigai/pdf/20141001gainenzu.pdf
arXiv – http://arxiv.org/
PubMed – http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN – http://www.ssrn.com/en/