2015年04月24日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper

arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
※下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
※Abstractから論文の概要を紹介します。
TITLEAUTHOR(S)URLBRIEF
Spatiotemporal abnormality dynamics of the pale grass blue butterfly: three years of monitoring (2011-2013) after the Fukushima nuclear accident. Hiyama A, Taira W, Nohara C, Iwasaki M, Kinjo S, Iwata M, Otaki JM. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25888050 本論文は「2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故放射能汚染による生物学的影響の長期的モニタリングが、汚染地域の生物種の動態を理解するために必要である」として「世代時間がおよそ1か月であるヤマトシジミについて、フィールド採取と研究室で飼育された次世代双方の異常率(AR)の空間的、経時的変化を調査」された論文です。2011年から2013年の3年間、毎春・秋に福島、本宮、広野、いわき、高萩、水戸および筑波の7地点をモニタリングされた結果、「それら地点の異常率は短時間に上昇し2011年の秋にピークに達した(放射能非汚染地域では観察されなかった)」、「次世代の、幼虫時、前蛹時および蛹の時に死んだもの、そして成虫時に形態異常を持ったものも含めた、全異常率は2011年の秋か2012年の春にピークを記録し、それはフィールド採集群よりも高いレベルであった」、「フィールド採取および次世代の異常率はそれぞれ2012年の秋までと2013年の春までに通常レベルに戻った」、「同様の結果が個体数の時空間ダイナミクス、そして成虫の異常率と地表付近の放射線量または原子力発電所からの距離との相関係数の経時的ダイナミクスにも確認された」等を報告されたうえで「初期の世代における生理的及び遺伝的阻害影響の発生と蓄積、それに続くそれらの減少と通常レベルへの回帰は原子力発電所事故後の生物ダイナミクスの最も包括的な履歴を示している」、「本研究で得られた知見は野生生物種に関する人為的汚染による生物学的影響の評価には世代時間と適応進化の考慮が重要であることも示唆している」と結論されています。
EnglishJapaneseReference
pale grass blue butterfly ヤマトシジミ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F_%28%E8%9D%B6%29
arXiv – http://arxiv.org/
PubMed – http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRN – http://www.ssrn.com/en/