PubMedよりピックアップ:福島の土壌中の放射性および安定セシウムの地球化学的および粒径分布:長期的反応関係

PubMedよりピックアップ:福島の土壌中の放射性および安定セシウムの地球化学的および粒径分布:長期的反応関係 Title : Geochemical and grain-size distribution of radioactive and stable cesium in Fukushima soils: implications for their long-term behavior. Author : Saito T, Makino H, Tanaka S. URL : http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25128773
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25128773

Literal translation of Abstract / アブストラクトの直訳 福島第一原子力発電所の事故からの回復にとって土壌中の放射性セシウム、セシウム137の残量と流動性は極めて重要となる。 本研究で我々は事故後の福島県東部で収集した11の土壌サンプル中のセシウム137の地表分布及び粒径分布を調査する。 土壌成分と様々な地球化学的相互作用を有するセシウム137の分布を評価するために逐次抽出法を用いた。   その結果を事故前から土壌中に存在する安定セシウム、セシウム133と比較した。 セシウム137の粒径画分も測定した。 放射性セシウムは主として強酸溶解による抽出とその残差中に確認され、シルトと粘土中により集中していた。 強酸処理により主として雲母とカオリンが溶解されることがX線回折分析により明らかになった。 土壌中のミネラルの様々な粒径における雲母の量とセシウム137の相関関係は雲母は土壌中のセシウム137の固定の原因となる事を示唆している。 強酸溶解により抽出したセシウム137とセシウム133の同位体比は水、イオン交換及び還元溶解による抽出の3分の1である。 このことは土壌中の粘土鉱物による比較的ゆっくりとした固定のため、セシウム137の分布は事故後2年間で安定していないことを示唆している。