PubMedよりピックアップ:ウランの検出と福島原子力事故で放出された放射性微小粒子のシンクロトロン放射光X線分析を用いた化学状態分析

PubMedよりピックアップ:ウランの検出と福島原子力事故で放出された放射性微小粒子のシンクロトロン放射光X線分析を用いた化学状態分析

Title : Detection of uranium and chemical state analysis of individual radioactive microparticles emitted from the Fukushima nuclear accident using multiple synchrotron radiation X-ray analyses.
Author : Abe Y, Iizawa Y, Terada Y, Adachi K, Igarashi Y, Nakai I.
URL : http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25084242

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25084242


Literal translation of Abstract / アブストラクトの直訳
シンクロトロン放射光によるマイクロビームX線分析は 福島第一原子力発電所事故で放出された放射性エアロゾル微量粒子の化学的性質の詳細を明らかにし、事故の初期の段階に、プラント内では何が起きていたのかのより良い理解をもたらした。

放射性セシウムを含む3つの球形微小粒子が、2011年3月14日と15日に福島第一原子力発電所から南西172㎞のつくばで収集されたエアロゾルサンプルから確認された。

蛍光X線分析により全ての粒子から次の10の重元素が確認された:鉄、亜鉛、ルビジウム、ジルコニウム、モリブデン、スズ、アンチモン、テルル、セシウム、バリウム。

さらに加えてエックス線吸収端近傍構造スペクトルにより2つの粒子からウランも初めて確認され、そのことはウラン燃料とその核分裂生成物が放射性セシウムと一緒にそれら粒子に含まれていたことを
示唆している。

それら結果は、福島第一原子力発電の損傷によりエアロゾル粒子としてウラン燃料とその核分裂生成物が格納容器の外に放出されたことを強く支持する。

粒子個々の鉄、亜鉛、モリブデンおよびスズのK吸収端のX線吸収スペクトルはそれらが高酸化状態、たとえばガラスマトリクスの三価の鉄イオン、二価の亜鉛イオン、六価のモリブデンイオンおよび四価のスズイオン、で存在してたことを、X線回折分析により確認され、明らかにした。

これらガラス状態の放射性物質は水溶性放射性セシウムエアロゾル粒子として放出されたものよりも環境中に長く残留している可能性がある。

直訳終わり。