PubMedよりピックアップ:福島第一原子力発電所事故によるプルトニウム同位体の海洋環境への放出は無視できる量である。

PubMedよりピックアップ:福島第一原子力発電所事故によるプルトニウム同位体の海洋環境への放出は無視できる量である。

Title : Release of Pu isotopes from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident to the marine environment was negligible.
Author : Bu W, Fukuda M, Zheng J, Aono T, Ishimaru T, Kanda J, Yang G, Tagami K, Uchida S, Guo Q, Yamada M.
URL : http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25050458

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25050458


Literal translation of Abstract / アブストラクトの直訳
福島第一原子力発電所事故によるプルトニウム同位体の大気沈着物は福島第一原子力発電所サイト周辺環境で確認されているが、海洋環境の堆積物については報告がされていない。

海洋環境へのプルトニウム汚染の可能性は科学的そして社会的に大きな関心事となっている。

福島第一原子力発電所事故による海洋環境のプルトニウム同位体の染の可能性を十分に解明するため、事故からおよそ2年経った北大西洋西部、福島第一原子力発電所周辺30km地域内の海底堆積物コア試料を採取した。

試料中のプルトニウム同位体(239Pu、240Pu、および241Pu)とセシウム同位体を測定した。

高レベルの放射性セシウムと134Cs/137Cs放射能比が1程度(2011年3月15日時点に補正)であることは、それらサンプルは福島第一原子力発電所事故で放出された放射性核種によって汚染されていることを示している。

しかしながら239+240Puと241Puのレベルは福島第一原子力発電所事故前のバックグラウンドレベルと比較すると低い。

世界的な放射性降下物と太平洋核実験場からの放射性降下物が海洋堆積物中のプルトニウム汚染の主たる原因であることは、プルトニウムの原子比 (240Pu/239Puと241Pu/239Pu) が示している。 

プルトニウム同位体は反応しやすいこと、そして海底堆積物に容易に沈着することから、福島第一原子力発電所事故によるプルトニウム同位体の海洋環境への放出は無視できる量であると結論する。