PubMedよりピックアップ:沿岸河川にそって拡散されたプルトニウムの同位体的根拠に基づく福島原子力事故の新しい考察

PubMedよりピックアップ:沿岸河川にそって拡散されたプルトニウムの同位体的根拠に基づく福島原子力事故の新しい考察

Title : Novel insights into Fukushima nuclear accident from isotopic evidence of plutonium spread along coastal rivers.
Author : Evrard O, Pointurier F, Onda Y, Chartin C, Hubert A, Lepage H, Pottin AC, Lefèvre I, Bonté P, Laceby JP, Ayrault S.
URL : http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25014620

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25014620


Literal translation of Abstract / アブストラクトの直訳
福島第一原子力発電所事故は環境中に多くの放射性核種を放出し、日本の東北地方では微量のプルトニウムが確認された。

しかしプルトニウム同位体と放射能比の計測には世界中の核実験による放射性降下物と福島第一原子力発電所からの放出とを区別する必要がある。

本研究で我々は放射性プルームで最も汚染された内陸部内の川に沿って、新たに堆積した堆積物中のプルトニウムと放射能比を二重収束型ICP-MSを用いて計測した。 

その結果、極めて低濃度ではあるが、プルトニウム同位体(239Pu、240Pu、241Puおよび242Pu)が全てのサンプルから確認された。

計測された堆積物中の原子比(プルトニウム241/プルトニウム239)は世界の放射性降下物からの換算値と比較して有意に高かった。

それは福島第一原子力発電所からのプルトニウムは、世界の放射性降下物からのプルトニウム(分析したサンプル中、最高で約60%にあたる)と比較すると、わずかに超えている事を示している。

これらの結果はこの放射性核種は福島第一原子力発電所からの比較的長い距離(~45㎞)から移動してきたこと、そして海へのプルトニウムの潜在的放出源として川に沈殿していることを示している。

将来、福島県から太平洋への内陸部由来汚染物質流入を示す、福島原子力事故を原因とする高い原子比(プルトニウム241/プルトニウム239)が計測される可能性がある。