2015年10月13日 学術論文の紹介-02 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #メバル #生物学的半減期 #セシウム137 #一般化線形モデル

TITLE
『Biological half-life of radioactive cesium in Japanese rockfish Sebastes cheni contaminated by the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident.』
BRIEF
本論文は「福島第一原子力発電所事故により汚染されたメバル中の放射性セシウムの生物学的半減期」に関する論文です。著者らは「2011年3月の福島第一原子力発電所事故後の、メバル中の放射性セシウム減衰速度はその他の魚類と比較して遅い」と背景を説明されて、「メバルのセシウム137濃度減衰速度が緩慢である理由の一つが、低い消失速度(すなわち比較的長い生物学的半減期)である可能性を調査」されています。「約1年間に渡り23匹のメバル個体を養殖し、その間、高効率タリウム活性化ヨウ化ナトリウムシンチレーターを用いてセシウム137濃度およびガンマ線スペクトルを14回計測」、「個体毎のセシウム137濃度と全長との関係を調査」、「セシウム137総カウント数を利用して個体毎の生物学的半減期を推定し、一般化線形モデルにより生物学的半減期への全長とセシウム137濃度の影響を調査」、「セシウム137カウント数低減率の経時的変化に対する性別、全長、海水温度および海水中セシウム濃度の影響も一般化線形モデルにより調査」されています。その結果、「ホールボディセシウム137濃度とメスの全長に有意な相関は確認されたかったが、オスにはそれら2つの変数に有意な正の相関が確認された」、「オスとメスの差異は個体の成長率による希釈度の変動に起因すると考えられ、小さな個体のセシウム137濃度はその早い成長を理由としてより希釈されると示唆される」、「しかし性別間での生物学的半減期に有意差は確認されたなかった」、「全ての個体の平均生物学的半減期は269日(標準偏差39日)となり、この数値は過去に求められた生物学的半減期(海水魚は50から100日)より2.7から5.4倍長く、福島沿岸のその他の魚類よりもセシウム137濃度の減衰が遅い一つの理由であると考えられる」、「一般化線形モデルによる分析結果は生物学的半減期への全長とセシウム137濃度の有意な影響を示し、それは体サイズの増加に伴う代謝率の減少と海水に対する濃度の勾配を反映している可能性がある」、「一般線形化モデルによる分析結果はセシウム137カウント数減少率に対する海水温度の有意な正の影響も示した」等を報告され、「それ故、同率は海水温度の季節変動と有意に関連があり、この関連は海水温度の変動に支配されている代謝率の変化に起因している可能性がある」として、「これらの測定から、セシウム137放射能濃度の減衰をコントロールするプロセスを調査する」と結ばれています。

AUTHOR(S)
Matsumoto A, Shigeoka Y, Arakawa H, Hirakawa N, Morioka Y, Mizuno T.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26301830

事項
1.arXiv( http://arxiv.org/ ),PubMed( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed ),SSRN( http://www.ssrn.com/en/ )等から論文を紹介します。
2.表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3.Abstractから論文の概要を紹介します。

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