2015年07月28日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #走行サーベイ #航空機サーベイ #放射性セシウム

No.事項
1arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3Abstractから論文の概要を紹介します。


TITLEBRIEF
Modelling the dynamics of ambient dose rates induced by radiocaesium in the Fukushima terrestrial environment. 本論文は「福島の陸上環境における放射性セシウムによる空間線量率の動態モデル」に関する論文です。著者らは「福島第一原子力発電所事故以降、日本の科学者は福島第一原子力発電所から80km圏内の重汚染地域の空間線量を重点的に観測してきている」、「主として走行サーベイ、航空機サーベイ、そしてin-situガンマ線測定器による調査は、陸上のシステムにおけるセシウム134とセシウム137による空間線量率の空間的分布と経時変化を効率的に分析することを可能にした」、「それら計測結果は、2011年から2012年における放射能レベルは物理的崩壊から予測される減衰よりも大きく減衰し(最大2倍)、環境のタイプ(市街地、農地または森林等)に依存していることを明らかにした」、「道路表面の除染に強く影響される走行サーベイと異なり、航空機サーベイ-特に森林では放射性セシウムが沈着し循環することが知られており-では明確な理由は見当たらない」と背景を説明されて、本研究の目的を「日本人によって観測されたデータの包括的な理解とそれら減衰を説明する環境メカニズムまたは環境因子の特定」とされています。「放射性セシウムの移行と森林、耕作地、牧草地、露出土壌そして市街地等の陸上環境の空間線量率を予測するプロセスモデルそして空間分布動的モデルを利用して」分析を行われた結果、「サイト固有のデータが不足しているにもかかわらず、定量的研究の結果は航空機サーベイおよびin-situ観測の結果と全体的に矛盾のない減衰率を予測した」、「高度200mでのシミュレーションの結果、最初の12か月で空間線量レベルは密集市街地で約45%の減衰、常緑針葉樹林で約15%、そして農地で2%から12%を示した」、「特に常緑針葉樹林での減衰については、林冠での浄化(生物学的および物理的メカニズムによる)と林床から放出されるガンマ線の植物による遮断の効果の組み合わせによることを示した」等を報告されており、「本研究は最終的に、航空機サーベイは森林システムの地表の線量率-同期間における5%から10%と若干の上昇が予測された-を示さない可能性があることを示唆している」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Gonze MA, Mourlon C, Calmon P, Manach E, Debayle C, Baccou J.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26153556
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/