2015年07月27日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #朝鮮半島 #セシウム137 #ヨウ素131 #キセノン133 #FLEXPART #放射能プルーム

No.事項
1arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3Abstractから論文の概要を紹介します。


TITLEBRIEF
Modeling of long range transport pathways for radionuclides to Korea during the Fukushima Dai-ichi nuclear accident and their association with meteorological circulations. 本論文は「福島第一原子力発電所事故時における放射性核種の韓国への長距離移行経路のモデルとそれらの気象学的循環との関係」に関する論文です。著者らは「ラグランジュ粒子散布モデルによるシミュレーションオープンソースのFLEXPART https://flexpart.eu/ と米国環境予測センターの全球予報システムの気象データを利用して、福島第一原子力発電所事故時に朝鮮半島に飛来した3つの人工放射性核種-ヨウ素131、セシウム137およびキセノン133-の長距離移行経路をシミュレート」されています。「先行研究から推定したそれら放射性核種の放出率を用いて、2011年3月10日から4月20日における朝鮮半島へのそれら放射性核種の移行を3つの異なるスケールのルートで分析」されて、その結果、「1)大陸間スケールとして2011年3月中旬に放出された放射能プルームは北上し2011年3月23日に韓国に到着した」、「2)半球スケールとして放射能プルームは北半球を太平洋/ヨーロッパと渡り、2011年3月下旬に比較的低濃度で朝鮮半島に到着した」、「3)地域的スケールとして2011年4月上旬に放出された放射能プルームはメソスケールの大気循環の影響を直接的に受けて日本海南西地域を経由し朝鮮半島に到着した」と報告されています。そのうえで、「気象学的循環による3つの異なるスケールのそれら移行ルートが確認されたことは、放射性核種のより正確な移行予測のためのマルチスケールアプローチの実現可能性を示唆している」として、「全球予報システムのデータを用いたFLEXPARTモデルが、観察されているピークの到着および継続時間をよく説明できていることを考慮すると、本研究のアプローチは放射能緊急事態における意思決定サポートモデルとして有効であると考えられる」とまとめられています。
AUTHOR(S)
Lee KH, Kim KH, Lee JH, Yun JY, Kim CH.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26149179
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/