2015年06月15日 学術論文の紹介-03 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #ヒラメ #セシウム137 #ババガレイ #小名浜 #銚子

No.事項
1arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3Abstractから論文の概要を紹介します。


TITLEBRIEF
Status of 137Cs contamination in marine biota along the Pacific coast of eastern Japan derived from a dynamic biological model two years simulation following the Fukushima accident. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の2年間の動的生態系モデルによる東日本太平洋沿岸における海洋生物相のセシウム137汚染状態シミュレーション」に関する論文です。著者らは「福島沿岸環境に放出された放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)は東日本の太平洋沿岸水域に生息する海洋生物相に移行した」、「経時とともに殆どの食用海洋生物の放射性セシウム濃度は減衰しているが、いくつかの魚類の放射性セシウム濃度は海産食品に関する日本の規制値より高い状態のままにある」と背景を説明されて、「特に福島近傍に生息するヒラメの重要な餌となっている小型底生魚の放射性セシウム濃度を利用し、ヒラメのセシウム137の再構築に動的生物移行モデルを適用」、「加えて報告されているいくつかの餌生物中の放射性セシウム濃度を利用してババガレイのセシウム137濃度もシミュレート」されています。「福島第一原子力発電所事故から3年を経過し現在までの情報で何が説明できるのか、そして何が明らかになっていないのかを特定するため小名浜- 福島沿岸の南側の境界 -および銚子- 親潮により汚染水塊が移行された南端地点 -でのシミュレートの結果を評価」された結果、「観測されたプランクトン食性魚とその捕食魚のセシウム137濃度は理論的に導出されたシミュレート濃度により説明が可能であった」、「一方、ババカレイの低速なセシウム137低減化は未確認の餌生物- 摂取量が排出量と同程度 -の摂取が原因となっている可能性がある」、「小名浜沖合の底生無脊椎動物のセシウム137濃度はシミュレーション値よりも高く、摂取を通したそれら底生腐食無脊椎動物からババカレイへの放射性セシウム移行は、福島南沖合で観測された底生魚のセシウム137の低速な低減の原因として示唆される」と報告され、「加えて底生魚の低速な低減の理由にはさらなるセシウム137供給源- 汚染された死骸や餌生物と同調して摂取される堆積物 -が必要となる可能性がある」と結論されています。

AUTHOR(S)
Tateda Y, Tsumune D, Tsubono T, Misumi K, Yamada M, Kanda J, Ishimaru T.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26070950
EnglishJapaneseReference
Onahama 小名浜 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%90%8D%E6%B5%9C
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/