2015年06月05日 学術論文の紹介-01 / Introduction of Academic Paper #福島第一原子力発電所 #アユ #セシウム #内臓器官 #筋肉 #藻 #シルト #食物連鎖 #一般化線形混合モデル

No.事項
1:arXiv,PubMed,SSRN等から論文を紹介します。
2:下表中、”BRIEF”欄の文責はアセット・マネジメント・コンサルティング株式会社にあります。
3:Abstractから論文の概要を紹介します。


TITLEBRIEF
Exposure of a herbivorous fish to (134)Cs and (137)Cs from the riverbed following the Fukushima disaster. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の河床のセシウム134およびセシウム137による草食魚の被ばく」に関する論文です。著者らは「草食魚である鮎は重要な水産資源であり、かつ多くの日本の渓流における食物網の主要な構成要素である」、「この魚類に取り込まれた放射性核種は食物連鎖における- 人間を含む -高い栄養段階へ移行する可能性がある」、「2011年3月の福島第一原子力発電所事故後、アユは河床の石に付着した藻を食べる際に高汚染シルトに曝された」と背景を説明されて、「草食魚が放射性核種に曝されるルートを理解するため、2011年の夏から2013年の秋に福島県内の5つの河川流域の河床サンプル中(藻とシルト)そしてアユの内臓器官と筋肉中の放射性セシウム- セシウム134とセシウム137 -の合計放射能濃度を分析」されています。その結果、「鮎の筋肉中と内臓器官の放射性セシウム濃度には正の相関が確認されたが、筋肉中の放射能濃度の中央値は内臓器官のそれよりもかなり低かった」、「河床サンプル、鮎の内臓器官および筋肉の放射性セシウム濃度とサンプルサイトの上流流域から採集した土壌サンプルの汚染レベルとには相関が見られた」、「一般化線形混合モデルによる分析結果は、アユの内臓器官と筋肉の放射能濃度は経時とともに減衰していたことを示唆している」、「加えて内臓器官の放射能濃度はアユと同時に採集した河床サンプルの放射能濃度とに相関が確認された」、「筋肉中の放射能濃度とアユの体サイズとに相関が確認された」等を報告されて、「得られた知見は、アユが河床の藻を食べ一緒にシルトを飲み込み、その際にセシウム134及びセシウム137が摂取され、一部のセシウム134とセシウム137はアユの筋肉中に取り込まれることを示唆している」と結論されています。

AUTHOR(S)
Tsuboi J, Abe S, Fujimoto K, Kaeriyama H, Ambe D, Matsuda K, Enomoto M, Tomiya A, Morita T, Ono T, Yamamoto S, Iguchi K.
URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25500064
EnglishJapaneseReference
Plecoglossus altivelis アユ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A6
WebSiteURL
arXivhttp://arxiv.org/
PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
SSRNhttp://www.ssrn.com/en/