PubMedよりピックアップ:強迫神経症(強迫性障害)患者における子供時代の苦痛な経験と重症度、慢性化および合併疾患の関係

PubMedよりピックアップ:強迫神経症(強迫性障害)患者における子供時代の苦痛な経験と重症度、慢性化および合併疾患の関係

Title : The relationship between adverse childhood experiences and symptom severity, chronicity, and comorbidity in patients with obsessive-compulsive disorder.
Author : Visser HA, van Minnen A, van Megen H, Eikelenboom M, Hoogendoorn AW, Kaarsemaker M, van Balkom AJ, van Oppen P
URL : http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25006863

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25006863


Literal translation of Abstract / アブストラクトの直訳
背景
子供時代の苦痛な経験と強迫神経症(強迫性障害)の重症度との関係に関する研究は充分ではない。

入手できる研究結果はかなりの不確定要素を残している。

本研究は子供時代の苦痛な経験と重症度、慢性化、そして併存疾患との関係について強迫神経症の患者を調査する。

方法
基本データとしてオランダ強迫神経症協会の、382人の強迫神経症(DSM-5)患者が参加した研究を分析した。

子供時代の苦痛な経験は構造化インタビューによって測られた。

データは2005年の9月から2009年の11月に集められた。

結果
子供時代の苦痛な経験と強迫神経症の症状や慢性化に相関は見られなかった。

また子供時代の苦痛な経験と強迫神経症の症状や慢性化との間に用量反応関係も見られなかった。

しかし線形回帰分析の結果、子供時代の苦痛な経験と強迫神経症患者の併存疾患との間には相関がみられた (P < .001)。特に合併情動障害(P < .01)、物質使用障害(P < .01)そして摂食障害 (P < .01)との間には相関がみられた。但し不安障害との間には相関は見られなかった。結論
他の精神疾患と異なり、子供時代の苦痛な経験と強迫性障害の重症度や慢性化には関係が確認されなかった。

本研究は強迫神経症患者における子供時代の苦痛な経験と併存疾患の関係について初めて明らかにした。

強迫神経症とトラウマとの関連を、非患者よりも強迫神経症の患者は高い率でトラウマを抱えているとの観察から結論づけている研究結果は、トラウマと併存疾患とに相関がみられる以上、厳格に再考されるべきである。